new


仙台における「学歴スレ」の風景(2020年7月・爆サイ参照)

2020年7月に爆サイへ立てられた「ねーねー高校何処だった?」というスレッドでは、仙台周辺の学歴意識をめぐる生々しいやりとりが展開されていました。ここでは、高校名や偏差値をめぐるマウンティング合戦から、人生観や夫婦観まで話題が飛び火し、典型的な「学歴バトル」の縮図を見ることができます。


1. 高校名を名乗れるかどうか

スレ冒頭では「仙台育英や東北(高校)は偏差値30台だから名乗りにくい」との発言が出て、すぐに「常盤木」「ウルスラ」などの私立校名が並びました。名門の仙台一高・二高を背景にした比較意識も垣間見え、「底辺」や「普通」といったラベルで学校を格付けする姿勢が目立ちます。



2. 「仙台ママ」と「学歴爺」の舌戦

このスレで大きな存在感を示したのがハンドルネーム「仙台ママ」と「学歴爺」です。二人は他人の高校・大学・職歴を執拗に追及し、「偏差値30台=底辺」「小学生より劣る」といった過激な言葉で煽ります。他方で、名乗らない相手を「やっぱり底辺だから言えない」と断じる展開も繰り返されました。


3. 学歴から人生論へ

単なる学校名の応酬にとどまらず、国家公務員になった卒業生の自慢話や、「嫁は高卒か?」「共働きを強要する夫婦観」など、家庭や結婚観にまで話が広がります。獣医や教師を自称する人物も現れ、医者や看護師といった職業へのリスペクトと嫉妬が交錯しました。


4. 東京との比較意識

「仙台人は高校を聞きたがるが、東京だと大学名を聞かれる」という発言も出て、地域差を意識する視点も見られます。これに対して「普通は大学が最終学歴だ」と返す声もあり、学歴をめぐる基準の違いが議論を呼びました。


5. 荒唐無稽なレスも交じる

「天才高校IQ1000」「人体解剖学特別高」など、半ばジョークや煽りのレスも登場し、シリアスな学歴論争にカオスを持ち込む投稿もありました。こうした「荒らし」的書き込みが火に油を注ぎ、議論は収拾がつかなくなっていきます。




総括

このスレッドは、仙台という地域の「学歴意識」を映し出す一例といえます。高校名を通じたヒエラルキー意識、名乗れない者への嘲笑、大学・職業へのすり替え、そして夫婦や家族観にまで及ぶ攻撃。匿名掲示板らしい過激さを含みつつ、地域社会に根強く残る「学歴観」が露わになっています。

参照時期:2020年7月23日~7月25日(爆サイ書き込みログより)





結論(まず言いたいこと)

このスレは「学歴=人の価値」という発想がどれほど議論を荒らし、現実とかみ合わないかを端的に示しています。高校名や偏差値で他人を序列化しても、生産的な議論にはなりません。むしろ、職業・家族・出自への当てこすりに雪だるま式に拡大し、差別と分断だけを残します。学歴は“使い方次第の情報”であって、“人間そのものの格付け表”ではありません。




何が語られていたか(登場人物と主張の整理)

参照範囲:2020/07/25 #101 ~ 2020/11/25 #250(爆サイ「ねーねー高校何処だった?」継続ログ)

  • 学歴を軸にした格付け派
    特定高校名を挙げて「底辺」「普通」などとラベリング。偏差値や英検の有無を拠り所に“学歴>人格”のロジックを主張。英語力や大学進学率を根拠に「高卒は時代遅れ」と断じる声も。


  • 反学歴マウンティング派
    「学歴で人を測るな」「実社会では通用しない」と反論。学歴マウントに対して、相手の生活や性格を攻撃する“個人攻撃型”に逸脱しがち。


  • 論点拡散(地域・家族・職業)
    学歴談義が、いつしか「どの街は田舎」「共働き観」「職業の貴賎」などへ飛び火。身元詮索や侮辱的表現が増え、議論が目的から離れていく。




どこがおかしいか(論拠と反論)

  1. 「偏差値=人格・能力」へのすり替え
     偏差値は“その時点の学力の相対指標”で、学校・年度・科で変動します。個人の長期的な適性や職務能力、倫理観まで決められません。入試後の努力・経験・環境による変化も無視されています。
     → 反論:偏差値は“教育の通行手形”の一つに過ぎない。人格の序列化に使うのは、用途外。


  2. 「高卒=読み書き不能/低能力」という極論
     学歴で読み書き計算の可否まで断定するのは、統計的にも倫理的にも飛躍が大きい。職能教育・徒弟制・現場経験で磨かれるスキル領域(製造、建設、物流、整備など)を無視した主張です。
     → 反論:リテラシーは学校歴だけで決まりません。実務では“学び直し”や“現場での熟達”が大きな差を生みます。


  3. 「英語力=学歴」短絡
     英語の運用力は、留学や職務経験、自己学習でも伸びます。専攻や職務で必要度も違う。
     → 反論:言語スキルは“使う量×継続”が核心。学歴は一因でも決定因ではありません。


  4. 地域蔑視・職業蔑視への横滑り
     “田舎/都会”や“職種の上下”を持ち出すのは、議題(高校はどこか)からの逸脱で、差別を助長します。
     → 反論:学歴論と地域/職業の価値付けは別問題。混ぜると議論が壊れます。


  5. 身元詮索・個人攻撃の危険(法的リスク)
     特定個人を想起させる叩きや事実無根の断定は、名誉毀損・侮辱に発展し得ます。匿名掲示板でも、違法は違法。
     → 反論:主張は一般化し、個人情報や断定表現は避けるのが最低限のルール。




いくらかデータ(争点の“現実”を整えるため)
  • 参照期間と話題の偏り:2020/07/25~11/25にかけて、学歴→英語→地域→職業・家族観へと論点が拡散。高校名の固有名詞は複数回登場し、ラベリング語(例:「底辺」「普通」など)も頻出。


  • 一般的な状況認識:近年、日本でも若年層の大学進学率は上昇してきた一方、**学歴と収入・幸福の関係は“相関はあるがばらつきが大きい”**ことが各種調査で繰り返し指摘されています。職種・地域・企業規模・技能更新(リスキリング)など多因子で決まり、学歴だけで将来を説明できません


  • 教育の多様化:専門学校・職業訓練・オンザジョブ学習、オンライン学位・資格、企業内大学など「学び直しのチャンネル」が増え、“最終学歴”より“現在の能力と成果”を問う場面が確実に増加


※上の“一般的状況”は広く知られた傾向の整理で、特定個人や学校を貶める意図はありません。




最後の結論(警鐘)

学歴は「選抜や配置」で使うには便利でも、人の尊厳や価値の“最終判定”に使うものではありません。偏差値で人を断じ、地域や職業に差別を広げると、議論は必ず壊れます。学歴よりも、いま何を学び、どう貢献しているか。そこに軸を移すことが、仙台の掲示板文化を健全に保つ近道です。

参照時期:2020年7月25日~11月25日に投稿されたスレログ(抜粋範囲 #101〜#250)。




宮城県の雑談掲示板

https://bakusai.com/thr_tl/acode=2/ctgid=104/bid=333/




ガロメン仙台が学歴に関する考察をしていきます。

ガロメン仙台




乞うご期待。

なぜ爆サイは仙台叩きを放置しているのか?

以下の話題にも注目。


爆サイで話題の、今どきの高卒って…