ツイッターから量子力学
前世紀には観測問題を論じる人が多かったのですが、標準的な量子力学にはそのような観測問題はなかったことが現在では分かっております。例えば以下のように理解されています。
— Masahiro Hotta (@hottaqu) January 31, 2021
(1)波動関数の収縮について: 量子力学は情報理論の一種であり、波動関数は古典力学の粒子のような実在ではなく、情報の集まりに過ぎません。測定によって対象系の知識が増えることで、対象系の物理量の確率分布の集まりである波動関数も更新されるのが波動関数の収縮です。https://t.co/xYPojGbC8C
— Masahiro Hotta (@hottaqu) January 31, 2021
(2)意識を持った人間が仮定されるのは不備?:それも問題になりません。まず自分以外の人間が本当に意識を持っているのか、それとも単なる機械のAIなのかを区別する方法がないためです。これは実証科学の俎上に載らず、単なる不良設定問題です。量子力学固有の話ではなく、それは科学全般の話です。
— Masahiro Hotta (@hottaqu) January 31, 2021
もし仮にAIや測定器が意識をもって、波動関数の収縮を起こすとしても、それらが意識がないと仮定して計算した場合と量子力学は同じ結果を与えます。また人間の場合でも同様です。つまり量子力学は特に人間だけを優遇しません。これについては下記もご参考にしてください。https://t.co/PuaUFys5yl
— Masahiro Hotta (@hottaqu) January 31, 2021
(3)コペンハーゲン解釈は、いつ観測が起きて波動関数が収縮するのか、またその収縮にかかる時間を計算できない?: これも間違いです。標準的なコペンハーゲン解釈だけで、きちんと扱える話です。
— Masahiro Hotta (@hottaqu) January 31, 2021
「いつ」波動関数が収縮するのかは、まず観測者を指定する必要があります。それはフォンノイマン鎖の話になります。所謂ハイゼンベルグ切断の時刻以降では、マクロな多数の観測者たちや測定器の重ね合わせ状態が生じるだけで、それを観測する観測者ははいくらでも後に置くことができます。 pic.twitter.com/yvXI3VoYrg
— Masahiro Hotta (@hottaqu) January 31, 2021
ですから「いつ」波動関数が収縮するとかと問いたければ、「どの観測者にとって?」という部分を最初に明確化する必要があります。
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