パチンコを攻略する
鉄火場の夢、あるいは等価交換の迷宮
等価交換でなければ客もつかないような、終わっていると言われるホール。そこには今日も「新台入替」や「グランドオープン」の幟がなびき、ワンダーランドを夢見る人々が集う。
1パチ等価専門。その響きは甘いが、実態は「養分」を吸い尽くす底なし沼のよう。マルハン、ダイナム、ベガスベガスといった大手ホールの看板が並ぶ中、客は常に、目に見えないインプットとアウトプットの数式に踊らされている。現代のパチンコは、コンピュータで制御された冷徹な機械だ。それはまるで、心の内を見せない女優を攻略するような難解さを秘めている。
勝つための立ち回りは分かっている。期待値を追い、無駄な玉を省く。だが、それを徹底できない人間の弱さにこそ、パチンコの本当の恐ろしさがあるのだ。
かつて、大分の温泉宿に近いホールで、私は一人の女性と出会った。彼女は文字通り「裸一貫」の状態から、数々のノウハウを実践し、検証を繰り返していた。まさに一から始めた彼女と共に、源さんという「エース」を打ち鳴らす。ラッシュに突入すれば、72%で3000発がループする狂熱の夜。花京院からやってくる風に吹かれ、アダルトな熱気を帯びた時間が始まった。

連チャン打法が火を吹き、一晩で山のような玉を築き上げたこともある。だが、スカイパラダイスのような連チャン劇の余韻も束の間、彼女は煙のように姿を消した。夢のような時間は、いつだって長くは続かない。
その後、私たちはココデメルーメへと繰り出し、彼女はアメリカンドッグを頬張っていた。そんな他愛もない時間が、今となっては遠い幻影のようだ。
等価交換でなければ客もつかないような、終わっていると言われるホール。そこには今日も「新台入替」や「グランドオープン」の幟がなびき、ワンダーランドを夢見る人々が集う。
ホールのルールという鎖に繋がれながら、私たちは期待値という名の出口を探し続けている。
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