昨夜の残りのステーキというものは、普通ならば幾分味気なく感じられるはずである。ところがこの日は妙に旨かった。もっとも、これは肉そのものの功績というより、溶けたバターと玉ねぎ、それににんにくの匂いが周囲を取り囲み、最後に粉のようなパルメザンが卵の上から静かに降り積もった結果であろう。


卵に本物のパルメザンを振りかけるという習慣をまだ試みぬ人がいるなら、それは少々惜しいことである。あの硬質なチーズは乳糖をほとんど含まず、炭水化物も控えめで、しかも蛋白質に富んでいる。栄養学的に見ても理にかなっている、と言えなくもない。


しかし、こうした理屈は往々にして後から付いてくるものである。実際のところ、卵の熱に触れてわずかに香りを立てるあの瞬間こそが肝心なのであって、数字や分類はその余白にすぎない。


結局のところ、残り物の肉と卵とチーズとが、偶然にもうまく折り合いをつけた、というだけの話である。だが、食卓における小さな幸福というものは、たいていそのような些細な折り合いから生まれるらしい。


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