知らない番号という怖い話

社会人二年目の美咲は、深夜一時に「知らない番号」から毎晩電話を受けるようになる。留守電には「そこにいるよね」「ドアを開けて」など不気味な声が残され、やがて相手は美咲の名前まで呼び始める。恐怖に耐えきれず電話に出た夜、声は「窓の横にいる」と囁き、その翌日から美咲は失踪した。




美咲の同期・佳奈が不審に思っていると、今度は彼女のもとに美咲の声で電話がかかってくる。オカルトに詳しい友人・俊によれば、その電話は「三回無視すると、次は知人の声でかかってくる」という噂の怪異だった。




やがて佳奈には自分自身の番号から電話が届き、「次はあなたの番」と告げられる。さらに俊のスマホにも佳奈の声で電話がかかり、その直後、部屋のドアの鍵が勝手に回り始める。




翌朝、美咲に続いて佳奈と俊も失踪。部屋には荷物だけが残り、スマホだけが消えていた。その後も入居者は次々と消え、近隣では「深夜一時になると着信音が聞こえる」と噂されるようになった。住人たちはこう警告する。




「相手が知ってる声でも、絶対に電話に出るな」と。